【サルでもわかる】学問紹介シリーズ

【サルでもわかる】一般相対性理論入門!宇宙の謎を解き明かすアインシュタインの革新的理論を完全解説!

みなさん、こんにちは!

「一般相対性理論について勉強してみたいけど、数式ばかりで難しそう...」

「アインシュタインの理論って聞くだけでも頭が痛くなりそう...」

「物理の授業で習ったけど、全然理解できなかった...」

そんな不安や疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか?

でも、大丈夫です!今回は、一般相対性理論について、高校生でもわかるように、できるだけ数式を使わず、身近な例を使って詳しく解説していきます!

この記事を読めば、物理学の最重要理論の一つである一般相対性理論の本質が、きっと理解できるはずです!

目次

  • 一般相対性理論とは?
  • 一般相対性理論は何に役立っているの?
  • ズバリ一般相対性理論のここが面白い!
  • 一般相対性理論を勉強すると、どんな職業に就けるの?
  • 一般相対性理論はどこで学べるの?
  • まとめ

一般相対性理論とは?

一般相対性理論は、1915年にアルベルト・アインシュタインによって発表された、重力に関する革新的な理論です!

それまでの物理学では、ニュートンが発見した「万有引力」として知られる重力の法則が広く受け入れられていました。

ニュートンの理論では、重力は物体間に働く「力」として考えられていました。

例えば、リンゴが木から落ちるのは、地球がリンゴを引っ張る力が働いているからだと説明されていたのです。

しかし、アインシュタインは全く新しい視点から重力を捉え直しました。

一般相対性理論の革新的な点は、「重力は力ではなく、時間と空間の歪みである」という考え方にあります!

これを理解するために、よく使われる例え話があります。

大きなシーツを空中に広げて、その上にボウリングの球を置いてみましょう。

すると、ボウリングの球の重さでシーツがへこみます。

次に、そのへこんだシーツの上にビー玉を転がしてみましょう。

すると、ビー玉はまっすぐには進まず、シーツのへこみに沿って曲がった道筋を通りながら、最終的にボウリングの球の方向に進んでいきます。

一般相対性理論では、この「シーツ」が私たちの住む時空(時間と空間)そのものだと考えるのです!

太陽のような重たい天体は、周りの時空をゆがませ、その歪みによって他の天体の運動が影響を受けるというわけです。

私たちが重力として感じているのは、実はこの時空の歪みの効果なのです!

一般相対性理論は何に役立っているの?

「なるほど、面白い考え方ですね!でも、そんな難しい理論、実際の生活には関係ないんじゃ...?」

いいえ、実は一般相対性理論は、現代の私たちの生活に欠かせない技術の基礎となっているんです!

1. カーナビやスマートフォンのGPS

みなさんが毎日のように使っているGPSナビゲーション。

実は、この技術には一般相対性理論の計算が不可欠なんです!

GPSシステムでは、地球の周りを周回する複数の人工衛星から発信される時刻信号を使って、私たちの位置を計算しています。

しかし、一般相対性理論によると、重力の強さによって時間の進み方が変わります。

地球の重力の影響で、地上と人工衛星では時計の進み方が微妙に異なるのです。

この時間のズレは1日あたりわずか38マイクロ秒(0.000038秒)程度ですが、これを補正しないとGPSの位置計算に数キロもの誤差が生じてしまいます!

2. ブラックホールの研究

2019年4月、人類史上初めてブラックホールの撮影に成功したニュースは、世界中で大きな話題となりました!

実は、このブラックホールの存在自体が、一般相対性理論から予言されていたものなのです。

一般相対性理論によれば、非常に重い天体は周りの時空を極端に歪ませ、光さえも逃げ出せない領域(事象の地平線)を作り出すことができます。

これこそが、ブラックホールの正体なのです。

ブラックホールの研究は、一般相対性理論の正しさを裏付けるとともに、宇宙の成り立ちを理解する重要な手がかりとなっています。

3. 宇宙の始まりの研究

現代の宇宙論の基礎となっているビッグバン理論も、一般相対性理論から導き出された考え方です。

一般相対性理論の方程式を解くと、宇宙には始まりがあり、それは極めて高温・高密度の状態からの大爆発(ビッグバン)だったことが示唆されます。

この理論予言は、宇宙マイクロ波背景放射の発見によって裏付けられ、現代の宇宙論の標準モデルとなっています。

ズバリ一般相対性理論のここが面白い!

1. 時間が伸び縮みする!

一般相対性理論の最も驚くべき予言の一つは、重力によって時間の進み方が変わるという点です。

重力が強ければ強いほど、時間の進み方は遅くなります。

例えば、山の頂上にいる人と海面にいる人では、重力の強さが少し違うため、時間の進み方にもわずかな違いが生じます。

この効果は非常に小さいものですが、実験で実際に確認されています!

さらに驚くべきことに、この効果はSF映画「インターステラー」でも重要な要素として取り上げられました。

強い重力場の近くでは時間の進み方が極端に遅くなるため、主人公たちが数時間過ごした惑星で、地球では数十年が経過していたというシーンは、一般相対性理論に基づいた科学的な描写だったのです!

2. 光も曲がる!

一般相対性理論では、重力による時空の歪みは光の進む道筋にも影響を与えます。

これは、1919年の皆既日食の際に、アーサー・エディントンらの観測チームによって実証されました。

彼らは、太陽の近くを通過する遠くの星からの光が、太陽の重力によって曲げられ、その星の見かけの位置が実際の位置からずれることを観測したのです。

この観測結果は、アインシュタインの理論の正しさを証明する決定的な証拠となり、彼を一躍世界的な科学者へと押し上げました。

現代では、この「重力レンズ効果」は天文学の重要な観測手段となっています。

遠くの銀河の光が、手前にある重たい天体によって曲げられ、複数の像として観測されることがあります。

この現象を利用して、見えない暗黒物質の分布を調べたり、非常に遠くにある天体を観測したりすることができるのです。

3. 重力波という新しい発見!

2015年9月14日、人類は初めて重力波を直接観測することに成功しました。

重力波とは、一般相対性理論が予言する「時空のさざ波」のようなもので、強い重力場の変化によって発生します。

初めて観測された重力波は、約13億光年も離れた場所で起きた、2つのブラックホールの合体によって発生したものでした。

この発見により、私たちは宇宙を観測する新しい「目」を手に入れたのです!

従来の天文学は主に光(電磁波)を使って宇宙を観測してきましたが、重力波を使えば、光では見ることができない現象も観測できるようになります。

この発見の重要性は非常に高く、2017年のノーベル物理学賞の対象となりました。

一般相対性理論を勉強すると、どんな職業に就けるの?

一般相対性理論を学ぶことで開ける進路は、想像以上に幅広いものがあります!

1. 研究者・大学教授

最も直接的な進路として、大学や研究機関で理論物理学の研究者になる道があります。

研究者として、以下のような テーマに取り組むことができます:

・ブラックホールの性質の解明

・重力波天文学の発展

・宇宙の始まりに関する研究

・量子重力理論の構築

また、大学教授として次世代の物理学者の育成に携わることもできます。

2. 宇宙開発エンジニア

JAXAやNASA、SpaceXなどの民間宇宙企業で、様々な宇宙開発プロジェクトに携わることができます。

具体的な仕事内容には以下のようなものがあります:

・人工衛星の軌道計算と制御

・宇宙船の航行システムの開発

・宇宙望遠鏡の設計と運用

・惑星探査ミッションの計画立案

3. 科学ライター・科学コミュニケーター

難しい物理学の概念を一般の人々にわかりやすく伝える専門家として活躍できます。

活動の場として以下のようなものがあります:

・科学雑誌や新聞の記事執筆

・科学書の著述

・科学番組の制作協力

・科学館やプラネタリウムでの解説

・講演会や市民講座での講師

-【サルでもわかる】学問紹介シリーズ